経済的自立のための支援は、ご本人と家族それぞれが、健康で、こころ豊かな生活を送り続けるための取り組みです。
・障害のあるご本人とその家族(保護者)が将来の経済面について見通しを持つ。
・「5080」になるまでに、将来に対するライフプランを活用する。
・障害者が高齢期も含めて、余暇活動等を通して健康的な生活を送り続ける。
※経済的自立の定義「自分が望む生活を送るために必要なお金があること」
障害者の「親なきあと」
障害のある子の親にとって「親なきあと」は大きな課題の一つです。
以前から「親なきあと」の不安を抱えている家族は少なくありませんが、今でもほぼ手つかずの状況にあります。具体的には、特に経済的な不安があり、また福祉サービスや住まいに対する不安があります。
一方で、施設職員の多くは、福祉サービスや住まいに対する不安には対応できますが、経済的な不安には対応することは困難です。経済面については生活保護を提案するなどして、家族の想いと離れた対応となってしまう事例も散見されます。相談支援事業所でも、経済面に関する相談内容については金融の専門家と連携した対応はごく僅かであり「連携の方法自体が分からない」との声も聞かれています。
「親なきあと」に向けた情報の共有の取り組み
「親なきあと」は家計と関連することから、親同士が遠慮して情報交換のない状況にあります。そのため、親の中には他の家庭ではどのようにしているのだろうと支援者に質問することがあります。支援者も家計の話を聞くことを遠慮している状況にあり、情報の共有化がされていません。
障害者の経済面に関する相談先がなく、保護者は自助努力や限られた情報により「親なきあと」への備えを行っています。
ここねっとでは、本年度、ヤマト福祉財団の助成を受けて、次の取り組みを行います。
・「親なきあと」について、法人の枠を超えた障害のある子の家族同士の情報交換と想いの集約。
・「親なきあと」の対策のためのサポートブックの制作
この取り組みについては随時、情報の更新を行います。
相談窓口
障がいのあるご本人の経済的な不安、ご家族の「親なきあと」に関する支援を行っています。
また、研修・勉強会の講師派遣も行っています。
詳しくは、ここねっと担当理事の相談窓口にお問合せください。
「特定非営利活動法人 障がい者の暮らしとお金の相談室(「親なきあと」相談室 仙台・宮城事務局)」
担当 ここねっと理事 齋藤真一
このサイトは2022年度ヤマト福祉財団福祉助成金の助成を受けて制作しました。